パン屋の開業資金はいくら必要?おすすめの自己資金調達方法もご紹介

その他

2024.05.19(最終更新

コロナ禍の影響もあり、人々は働き方はより一層多様化してきたと言えます。自宅で働く在宅ワークや会社に属さず働くフリーランスなどが、その代表例と言えます。その中で、店舗の開業を目指す人も少なくありません。小さい頃に夢見たものやこれまでの経験を活かしたものなど、その業種選択は十人十色です。今回は、街中でもよく見かけるパン屋の開業について解説し、特に資金について詳細にまとめています。

パン屋開業の魅力と挑戦

パン屋を開業することを目標や夢としている人は少なくありません。自分の手で作ったパンをお客様に提供し、喜んでもらえることは大きなやりがいとなります。また、地域に根ざしたビジネスとして、地元の人々とのつながりを深めることができるのも魅力の一つです。

一方で、パン屋の開業には多くの挑戦とリスクが伴います。初期投資が大きく、経営が軌道に乗るまでの資金繰りが重要です。また、競争が激しい業界であるため、差別化戦略やマーケティングが成功の鍵となります。

パン屋開業に必要な資金の内訳

パン屋を開業するためには、1000万円は必要となります。店舗の取得費用や内装工事、設備、開業後の運転資金など、少なく見積もっても1000万円はかかる見込みです。

立地や店舗の大きさ、設備の規模などによっては、2000万円以上かかる場合もあるでしょう。以下に。一般的なパン屋開業の費用内訳をご紹介します。

店舗の取得費用

パン屋を開業するためには、まず店舗の取得費用が必要です。物件の立地や規模によって費用は大きく異なりますが、一般的には100万円から300万円程度が必要です。

内装工事費用

店舗の内装工事費用も大きな費用項目です。店舗のデザインや設備の導入によって異なりますが、200万円から800万円程度が目安です。

設備・備品費用

パンを製造するための設備や備品の費用も必要です。オーブンやミキサー、冷蔵庫などの大型設備が中心となり、500万円から800万円程度がかかります。

運転資金

開業後の運転資金も準備しておく必要があります。運転資金は、開業後の初期費用や仕入れ費用、人件費などをまかなうための資金で、100万円から200万円程度が目安です。

パン屋開業資金の内訳
こちらは一般的な資金なので、立地などの条件によって費用は変動します。

資金調達の方法

自己資金の準備

自己資金は、開業資金の一部を自分で用意することです。自己資金が多いほど、借入金の負担を減らすことができます。

自己資金を短期間で貯める方法

自己資金を貯める方法として、リゾートバイトがおすすめです。住み込みで働くことで、寮費、水光熱費、食費などが無料になる派遣先が多くあることが大きな理由です。

資金を貯めるためには、収入はもちろんですが、支出をいかに減らすかも重要になります。その点で、リゾートバイトは毎月かかる固定費がかからないことで支出が限りなく減るので、収入の大部分を貯金に回すことが可能です。

収入面も繁忙期であれば、月20万~30万円稼ぐことが可能で、半年もあれば100万円単位での資金を貯めることができるでしょう。

また、ホテル内にあるパン屋での求人もあり、修行も兼ねながら資金を集めることができる点もメリットです。

融資の活用

金融機関からの融資を活用することで、必要な資金を調達することができます。日本政策金融公庫や地方銀行などが主な融資先となります。

補助金・助成金の利用

政府や自治体が提供する補助金や助成金を利用することで、開業資金の一部をまかなうことができます。補助金や助成金は、年度ごとに違いがあるので、利用したいときにどのような制度があるのか確認しましょう。これらの制度を活用することで、資金調達の負担を軽減できます。

クラウドファンディング

クラウドファンディングを利用して、開業資金を集める方法もあります。インターネットを通じて多くの人から資金を募ることができ、開業前からお店のファンを作ることができる点はメリットです。

パン屋開業のための具体的なステップ

ビジネスプランの作成

パン屋を開業するためには、まずビジネスプランを作成することが重要です。ビジネスプランには、事業の目的や目標、具体的な事業内容、マーケティング戦略、財務計画などを含めます。

市場調査と立地選び

市場調査を行い、ターゲット顧客層や競合店の状況を把握します。その上で、最適な立地を選びます。立地は、集客力や賃料などを考慮して決定します。

必要な資格と手続き

パン屋を開業するためには、食品衛生責任者の資格が必要です。また、保健所への営業許可申請や、税務署への開業届出などの手続きも必要です。

開業準備とスケジュール管理

開業に向けた準備を進め、スケジュールを管理します。内装工事や設備の導入、スタッフの採用、広告宣伝など、開業に向けた具体的な準備を行います。

パン屋開業後の運営資金と経営管理

開業後に必要な運営資金

開業後の運営資金は、毎月の売上や経費に応じて変動します。人件費や賃貸料、原材料費、水道光熱費、広告宣伝費などが主な費用項目です。

経営管理のポイント

経営管理のポイントとして、売上管理やコスト管理、在庫管理などが挙げられます。定期的に経営状況を見直し、改善点を見つけていくことが重要です。

コスト削減の方法

コスト削減の方法として、仕入れ先の見直しや、効率的な在庫管理、エネルギーコストの削減などが考えられます。無駄なコストを削減することで、経営の安定化を図ります。

パン屋の開業資金を抑えるヒント

居抜き物件の活用

新たに物件を購入し、内装から全て行うよりも、以前飲食店やパン屋として利用されていた居抜き物件を活用することで、内装工事費用や設備投資を大幅に削減できます。居抜き物件は、厨房設備や店舗レイアウトがすでに整っているため、必要な改装のみを行うことで、コストを抑えられます。

中古機器の購入

新品の厨房機器や製パン機材は高価ですが、中古機器を購入することで、設備費用を節約できます。中古機器は価格が抑えられるだけでなく、即時利用可能なものも多いため、開業準備期間の短縮にもつながります。

まとめ

パン屋の開業を目標としている人の目の前の課題とも言える資金。資金が多いに越したことはありませんが、開業資金としてお金を多くかければ成功するとも限りません。

立地などを含めた市場調査をしっかりと行い、最適な場所で適切な費用をかけて開始することが望ましいと言えます。

その上で必要になる金額があり、決して安い額とはならないでしょう。必要資金の明確化を行い、調達方法を選定することで開業への道はひらけます。

調達方法として、いくつかの方法をご紹介しましたが、一番良いのは自己資金ではないでしょうか。今回は、自己資金を短期間で貯める方法としてリゾートバイトをお勧めしていますので、興味がある方はぜひご検討ください。

この記事書いた人

株式会社グッドマンサービス

山口 翔平