カフェ開業までの手順
まずは、カフェ開業までの一般的な手順を確認しましょう。
- 事業計画の立案
- 開業資金の準備
- 店舗物件の探し・契約
- 内装工事・設備導入
- 必要な資格・許可の取得
- スタッフの採用・教育
- 広報・プロモーション
- 開業
事業計画の立案から始まり、資金準備、物件探し、内装工事などを経て、最終的に開業に至ります。この間に必要な資格や許可を取得し、スタッフの採用・教育、広報活動も行う必要があります。
一つひとつの手順を着実にこなしていくことが、カフェ開業への近道となります。次に、それぞれの手順で必要な準備について詳しく見ていきましょう。
カフェ開業に必要な資格・許可
カフェを開業するためには、以下の資格と許可が必要となります。
食品衛生責任者資格
カフェを開業する際に必ず必要となるのが、食品衛生責任者の資格です。食品衛生責任者は、店舗の衛生管理を担当する役割を持ちます。
食品衛生責任者の資格は、各都道府県の食品衛生協会が開催する6時間程度の講習を受講することで取得できます。調理師や栄養士の資格を持っている場合は、別途取得する必要はありません。
飲食店営業許可
カフェを開業するためには、所轄の保健所から飲食店営業許可を受ける必要があります。許可を得るためには、以下の書類を提出する必要があります。
– 営業許可申請書
– 営業する施設の平面図
– 食品衛生責任者の資格証明書
– 申請手数料
許可が下りないと、カフェの営業はできません。条件をクリアすることが大前提となります。
その他の資格・許可
その他、カフェの規模や業態によっては、以下の資格や許可が必要となる場合があります。
– 菓子製造業許可(店内製造の場合)
– 防火管理者資格(収容人数30人以上の場合)
事前に自分のカフェにどの資格や許可が必要かを確認し、取得に向けて準備を進めましょう。
カフェ開業に必要な資金の目安
カフェ開業には多額の資金が必要となります。開業資金の目安は以下の通りです。
- 10坪程度の小規模店舗 : 500万円~1,000万円
- 自宅カフェ : 500万円~1,000万円
- 移動カフェ(車両代含む) : 500万円程度
主な費用の内訳は以下の通りです。
– 物件取得費(敷金・礼金・仲介手数料など)
– 内装工事費
– 設備費(厨房機器・家具・備品など)
– 広告宣伝費
– 運転資金
開業資金が不足すると、後々の経営に支障をきたす可能性があります。自己資金だけでなく、融資や補助金・助成金の活用も検討しましょう。
カフェ開業に向けた心構え
次に、カフェ開業に向けた心構えについて見ていきましょう。
リスクを理解する
カフェ開業にはリスクが伴います。開業に失敗すれば多額の損失が出る可能性があり、プライベートにも影響が及ぶでしょう。事前にリスクを理解し、覚悟を決めることが大切です。
経験を積む
カフェ開業は未経験では難しい面もあります。できれば事前に飲食業界で経験を積むことをおすすめします。フランチャイズに加盟したり、カフェスクールに通ったりするのも一つの方法です。
情熱を持ち続ける
カフェ経営は決して楽ではありません。開業後も様々な困難に直面するでしょう。夢を実現するための情熱を持ち続け、諦めずに乗り越えていく強い意志が必要不可欠です。
リゾートバイトを利用して経験と準備資金を得る方法
カフェ開業にあたり、飲食店での経験と準備する自己資金は多いに越したことはありません。その両方を手に入れられるのがリゾートバイトです。リゾートバイトは一定期間住み込みで働くという働き方をとるため、経験と自己資金の両方を短期間で手に入れることが可能です。
リゾートバイトの求人には、寮費、水光熱費、食費などが無料になる派遣先が多く存在しています。
資金を貯めるためには、収入はもちろんですが、支出をいかに減らすかも重要になります。その点で、リゾートバイトは毎月かかる固定費がかからないことで支出が限りなく減るので、収入の大部分を貯金に回すことが可能です。
収入面も繁忙期であれば、月20万~30万円稼ぐことが可能で、半年もあれば100万円単位での資金を貯めることができるでしょう。
また、カフェやレストランの求人もあり、修行も兼ねながら資金を集めることが可能です。
まとめ
カフェ開業は、事業計画の立案から始まり、資金準備、物件探し、内装工事などの手順を経て開業に至ります。この間に、食品衛生責任者の資格と飲食店営業許可の取得が必須です。
開業資金は500万円以上と高額になる可能性があり、準備が重要です。一方で、リスクを理解し、経験を積み、情熱を持ち続けることが開業に向けた心構えとして欠かせません。
夢のカフェ開業に向けて、一つひとつの手順を着実にこなしていきましょう。準備を怠らず、開業後も諦めずに前に進んでいけば、理想は必ず実現できるはずです。