大学生のバイトの平均事情 – 月収・時給・勤務時間を解説

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2024.07.03(最終更新

大学生にとって、アルバイトは学生生活を送る上で欠かせない存在です。学費や生活費を稼ぐために、多くの大学生がアルバイトに励んでいます。しかし、バイトに費やす時間や稼ぐ金額は、学業との両立や健康管理の面で重要な意味を持ちます。今回は、大学生のバイトの平均月収、平均時給、平均勤務時間について、実際の調査データを基に解説します。

大学生のバイトの平均月収

独立行政法人日本学生支援機構が令和4年3月に発表した「令和2年度学生生活調査」によると、大学昼間部の学生のアルバイト収入の年間平均は37万5,900円でした。

これを月収に換算すると、約3万1000円になります。この数字は、全国の大学生の平均的なバイト収入の実態を示す、信頼性の高い公的データと言えるでしょう。

一方で、この金額は生活費全てを賄うには不十分で、多くの学生が仕送りや奨学金などの他の収入源に頼らざるを得ないのが実情です。

また、同調査では大学生のバイトの平均的な週の労働時間は「11〜15時間」で、全体の19.2%を占めていることも明らかになりました。1日あたりの労働時間を3~5時間程度と仮定すると、週3日程度バイトを入れている人が多いということがわかります。

ただし、これはあくまで平均値です。「テスト期間はバイトに入れないので、年収にすると37万円ほどだが、それ以外の月は平均より稼いでいる」「学年が上がるにつれてバイトの経験が増え、より高時給の仕事に就けるようになる人が多い」など、人や状況によって変動は少なくないでしょう。

大学生の平均収入
あくまで平均なので、人によっての差は少なくありません。

大学生のバイトの平均時給

大学生のアルバイトの平均時給は、おおよそ1000円〜1100円程と言われていますが、仕事内容や勤務地によって、時給は大きく異なります。

最低賃金が高い首都圏とそれ以外の地域では、同じ仕事内容でも時給に差が出ますし、知識やスキルを求められる仕事や、重労働となる仕事は、時給が高めに設定されていることが多いです。

例えば、家庭教師や塾講師、コールセンターなどの仕事は、平均よりも高い時給が期待できます。

大学生が平均よりバイトで稼ぐ方法

まず考えられるのが、高時給のバイトをすることです。学業との両立を考えた時に、就業時間を増やすより高時給で効率的に稼ぐことは、重要なポイントになります。

次に考えられるのは、効率的なシフト管理です。空き時間をうまく使って働けるバイトをすることで、無理なく就業時間を増やすことで稼ぎも増やす考え方と言えます。

少し変化球ですが、長期休みに一気に稼ぐ方法などもあるので、一つずつご紹介していきます。

高時給のバイト

家庭教師や塾講師、コールセンターなどの仕事は、平均よりも時給が良い傾向にあります。身近なものならパチンコ屋でのバイトも高時給バイトの定番と言えるのではないでしょうか。

その他にも、コンビニなどの深夜バイトをすることで、夕方に働くよりも高時給を得ることが可能です。また、期間限定での募集や地域性が高いバイトなど、よく調べることで高時給バイトに出会えるかもしれません。

効率的なシフト管理

シフト管理と言うと難しく聞こえるかもしれませんが、無理なく働ける時間を増やすことを考えてみましょう。

例えば、「シフトの融通が効くバイトを選ぶことで、スキマ時間を有効活用すると、1日1時間多く働けるようになった」「学校の近くで働くことで、シフトに入れる時間が長くなった」など、少しの工夫でも収入は変わってくるものです。

時給1000円で週3日1日3時間バイトをしていたところ、効率化をして1日4時間入れるようになったら、週に3000円、月に換算すると10000円以上多く稼ぐことができます。

仕事によっては、入れる日は深夜に働くことで時給アップをするなども考えられるでしょう。

長期休みに一気に稼ぐ

大学生のアルバイトでの収入は年間平均37万円ほど、月に換算すると3万円程度です。日頃は無理せず平均的な額を稼ぎつつ、大学の長期休みを利用して一気に稼ぐことで、年収は大きく変わります。

例えば、期間限定でリゾート地に住み込みで働くリゾートバイトなら、月20万円稼ぐことは十分に可能です。寮費や水光熱費もかからないので、収入のほとんどが手元に残ります。

1年のうち10ヶ月は月収3万円、2ヶ月はリゾートバイトで月収20万円だとすると、年収は70万円となり、大学生の年間平均収入の倍近い額を得ることが可能です。

リゾートバイトとは

大学生の高収入バイト

一般的な誰でもできるバイトではなく、スキルを活かしたバイトもご紹介いたします。専門的なスキルを要する分、平均以上の時給を得られる場合が多いです。

プログラミングやデザイン、写真撮影など、スキルや実績が高ければ高いほど、収入も得られるようになります。

その分、スキルを得るまでに時間を要するので、将来的に必要な場合や元々スキルを持っている場合に有効な選択肢になるかもしれません。

また、コミュニケーション能力に自信がある人や、社会経験を積みたい人は、成果報酬型の営業職なども考えられます。

成果報酬型は、時給とは考え方が違い、成果が出なければ報酬は無し、逆に成果が出れば働いた時間に関係なく報酬を得ることができる仕組みです。

上手くいけば一攫千金を狙えますが、甘い世界ではないことも忘れてはいけません。

まとめ

大学生のバイトの平均月収は約3万円、平均時給は約1000円〜1100円程度、平均勤務時間は週11〜15時間程度であることが分かりました。バイトは学生生活を支える重要な要素ですが、学業との両立が何より大切です。

高時給のバイトを探したり、効率的なシフト管理を行ったりすることで、バイトで効率的に稼ぐことは重要なポイントになるでしょう。

また、専門的なスキルや知識を活かせる高収入バイトに挑戦するのも、大学生ならではの選択肢です。自分の強みを活かしながら、バイトで貴重な経験を積むことができるでしょう。

バイトと学業を両立させながら、社会経験を積み、コミュニケーション能力を高めることで、将来の就職活動にも役立つはずです。

この記事書いた人

株式会社グッドマンサービス

山口 翔平