派遣バイトの基本的な特徴
派遣バイトは派遣会社との雇用契約となり、実際の勤務先とは直接の雇用関係は生まれません。派遣会社から仕事を紹介してもらい、希望する日時や職種に応じて働くことができます。時給は一般的なアルバイトより高めに設定されていることが多く、即日払いや週払いにも対応している場合があります。
派遣バイトとアルバイトの違い
派遣バイトとアルバイトの最も大きな違いは雇用主にあります。アルバイトは勤務する企業に直接雇用されるのに対し、派遣バイトは派遣会社との雇用契約となり、実際の勤務先とは直接の雇用関係は生まれません。
給与の支払い方法も異なります。アルバイトは働いた企業から直接給与が支払われるのに対し、派遣バイトは派遣会社からの支払いとなります。また、派遣バイトは即日払いや週払いに対応していることが多く、すぐに収入が必要な方に向いています。
働く期間にも違いがあります。アルバイトは期間の定めのない無期雇用が一般的ですが、派遣バイトは単発や数日間など短期の有期雇用が基本となります。
仕事内容については、派遣バイトは特別な知識や経験を問わない、専門性の低い業務が中心です。コンサートやイベントの設営、工場での組立作業、データ入力などが一般的で、短時間で仕事を覚えられる内容となっています。
派遣バイトと派遣社員の違い
派遣バイトと派遣社員は、どちらも派遣会社との雇用契約のもとで働く形態ですが、主に働く期間と雇用形態に違いがあります。派遣バイトは、1日~数日間など単発もしくは短期で働くことを指します。
一方、派遣社員は長期間で働くケースがほとんどです。派遣社員には以下の3つの雇用形態があります。
登録型派遣(有期雇用派遣)
契約期間ごとに更新を行い、最長で原則3年同じ企業で仕事をする働き方です。派遣契約をしている間のみ、派遣会社との雇用関係が結ばれます。
常用型派遣(無期雇用派遣)
派遣先企業での契約期間の定めはなく、派遣先企業での契約期間が終了しても派遣会社との雇用契約は継続します。
紹介予定派遣
派遣先企業での直接雇用を見込んだ雇用形態で、一定期間の派遣就業後、双方の合意があれば正社員や契約社員として直接雇用される可能性があります。
派遣社員ならリゾートバイトがおすすめ
リゾート地に住み込みで働くリゾートバイトは、短期のお仕事もあります。長期に比べると求人数は少なくなりますが、1週間〜2週間程度の求人も年間を通して見つけることができるでしょう。
リゾートバイトは、何といっても支出が限りなく抑えられることで、稼いだお金のほとんどが手元に残ることがメリットです。寮費や水光熱費が無料、食事も最低限の費用で提供される求人がほとんどなので、毎月の出費の大部分を占める固定費がかかりません。
また、リゾート地で生活ができることも特徴です。夏の沖縄や冬の北海道など、繁忙期のリゾート地は移動費や宿泊費なども高騰し、1〜2週間過ごそうと思うと相応の費用が必要になります。
リゾートバイトなら、交通費が支給され(上限あり)、宿泊費などの滞在費はかからず過ごすことが可能です。2週間行けば、休日もあるはずなので、リゾート地を観光する時間もあるでしょう。
法律上の制限
2012年の労働者派遣法改正により、30日以内の派遣雇用(日雇い派遣)は原則として禁止されています。これは、派遣切りなどの社会問題を受けて、派遣労働者の雇用安定を図る目的で導入された規制です。
例外となるケース
・ソフトウェア開発、通訳・翻訳、事務用機器操作などの専門的な業務
・60歳以上の方
・昼間学生
・副業として働く方(本業の年収が500万円以上)
・主たる生計者でない方(世帯収入が500万円以上)
法律違反になる例
31日以上の契約で実質的な日雇い:契約上は31日以上の期間を設定しているものの、実際には1日しか働かせないケースは違法です。週20時間以上の労働時間を確保する必要があります。
専門職以外の日雇い派遣:建設現場での肉体労働や倉庫での仕分け作業など、専門性が低い業務での30日以内の派遣は違法となります。
二重派遣:派遣先企業が派遣社員をさらに別の会社に派遣することは違法です。これは中間搾取による賃金低下を防ぐためです。
状況 | 違法 | 適法 | 備考 |
大学生がイベントスタッフとして1日だけ働く | × | ○ | 昼間学生は例外対象 |
会社員(年収400万円)が休日に倉庫作業 | ○ | × | 年収500万円未満は不可 |
60歳以上の方が工場での仕分け作業 | × | ○ | 60歳以上は例外対象 |
主婦(世帯年収600万円)が事務補助 | × | ○ | 世帯収入500万円以上は可 |
会社員(年収600万円)の休日副業 | × | ○ | 年収500万円以上は可 |
通訳として2日間の国際会議に派遣 | × | ○ | 専門業務は例外対象 |
31日契約だが実質1日のみ勤務 | ○ | × | 脱法行為として違法 |
システムエンジニアの短期派遣 | × | ○ | 専門業務として可 |
派遣バイトの仕事5選
イベントスタッフ
コンサートや展示会での設営、運営、撤収作業を行います。設営では機材や備品の搬入、グッズ販売の準備、会場設営などを担当します。運営時はチケットもぎりや来場者の案内、グッズ販売、クローク業務など多岐にわたる業務があります。イベント終了後は会場の原状回復作業も行います。髪色やネイルの制限が緩やかな求人も多く、好きなアーティストのライブなど興味のあるイベントに参加できる魅力があります。
工場での軽作業
食品工場や電機工場での製品の組立、検品、梱包などを行います。ライン作業では流れてくる製品の一部工程を担当し、食品工場ではケーキの飾り付けや、電機工場では部品の取り付けなどを行います。検品作業では製品の外観や機能をチェックし、不良品を見つけ出す重要な役割を担います。作業手順が標準化されており、マニュアルに沿って進められるため、未経験者でも始めやすい特徴があります。
データ入力
パソコンを使って文字や数字を入力する仕事です。顧客情報や売上データの入力、アンケート結果の集計など、業務は多岐にわたります。オフィスでの勤務が一般的ですが、在宅での仕事も増えています。基本的なPC操作ができれば始められ、タイピングスキルは仕事をしながら向上させることができます。集中力を要する仕事ですが、人との接触が少なく、自分のペースで進められる特徴があります。
コールセンター
電話やチャットでの問い合わせ対応を行います。業務は「インバウンド(受信)」と「アウトバウンド(発信)」に分かれ、インバウンドは商品やサービスに関する問い合わせ対応、アウトバウンドは商品案内や営業活動が中心となります。研修制度が充実しており、電話応対やビジネスマナーを学べる機会も多いのが特徴です。
試験監督
試験会場での監督業務を行います。試験開始前は会場設営や受験生の誘導、身分証確認などを行い、試験中は不正行為の監視や時間管理を担当します。試験終了後は答案用紙の回収・確認や会場の原状回復作業があります。比較的シンプルな業務内容で、座って行える時間も多いため、体力的な負担は少なめです。土日中心の単発案件が多く、副業としても人気があります。
まとめ
アルバイトとも派遣社員とも違う派遣バイトについてご理解いただけたでしょうか。雇用形態に違いがありますが、仕事内容は特殊なものではないです。
ただし、法律上の制限があり、どんな仕事でも派遣バイトの求人があるというわけではありません。本記事では、主な派遣バイトの職種をご紹介していますが、この他にも様々な仕事がありますので、興味のある方は求人サイト等を活用すると良いでしょう。
また、派遣社員という雇用形態にはなりますが、短期の仕事もあるリゾートバイトについてもご紹介させて頂きました。リゾート地に住み込みで働く特別な体験に興味がある方は、ぜひご検討ください。