自営業の年金はいくらもらえる?これからできる年金対策を解説

生活と暮らし

2025.04.08(最終更新

自営業と聞くと、もらえる年金額が少ないと耳にしたことのある方は多いのではないでしょうか。
実際に、自営業とサラリーマンでは受給される金額と加入する年金の種類が異なっています。
今回は実際に自営業者が『いくら年金を受給できるのか』『年金にはどのような種類があるのか』などについて、ご紹介いたします。

自営業の年金受給額は月額6万8,000円

日本年金機構の調べでは、令和6年度の国民年金(老齢基礎年金)の受給金額は月額6万8,000円と発表されました。

厚生労働省『令和6年度の年金額改定について』

20歳から国民年金に加入し続けた場合、当たり前ですが、後に国民年金が受け取ることが可能です。

もし、令和6年度の月額で65歳から90歳まで年金を受給すると仮定した場合、25年間の年金受給総額は2,040万円になります。 ただし年金額は、物価変動率や名目手取りなどの賃金変動率に応じて、毎年度改定を行うシステムです。

そのため、大まかにいくら程度受給できるか見当は付けられますが、実際に将来いくら年金をもらえるかは、受給するころにならないとはっきりとは分からないと言えます。

なぜ自営業は年金受給額が少ないのか

自営業者の年金受給額が少ない理由として、『自営業者には基本的に国民年金のみの加入が義務づけられている』という点が挙げられます。

対して、サラリーマンは国民年金とは別に、会社と、ご自身の所得から掛け金を年金に充てる「厚生年金」という制度を採用しています。

つまり、国民年金は自営業者が1人で支払うのに対して、厚生年金は個人と会社の双方が掛け金を支払うという方法を取ります。

上記の様な理由が、年金受給額に大きな差が生まれる原因です。

ただし、自営業者にも国民年金以外で加入できる「任意加入型年金」が存在しています。

実際に自営業者も加入できる様々な年金の種類をわかりやすく、下記の表にまとめてみました。

上記の表をご覧いただくと、第1号〜第3号被保険者まで全ての方に加入が義務付けられているのが「国民年金」であることがお分かりいただけます。

第1号〜第3号被保険者には追加で加入できる年金に違いがあり、第1号被保険者が追加加入可能な年金は、任意加入型の年金『国民年金基金』と『iDeCo(個人型確定拠出年金)』です。

対して会社員などの第2号被保険者は、『国民年金』と『厚生年金』への加入が義務付けられており、任意加入型の年金として『企業型確定拠出年金』や『iDeCo(個人型確定拠出年金』にも加入することが可能です。

自営業の年金受給額を上げるためには

ここまで、自営業者が受け取れる年金が少ない理由をお伝えしてきましたが、上記の表にもあるように、自営業者には、国民年金以外にも加入できる任意加入型の年金が存在しています。

自営業者でも任意型年金に追加で加入することで、将来受け取れる年金額を増やすことが可能です。 では、具体的にはどのような任意加入型の年金があるのでしょうか?

  • 国民年金基金

国民年金と名称が似ていますが、自営業やフリーランスに特化した任意加入型の年金システムで、会社員と同じく公的に年金を積み立てられます。

厚生年金と国民年金基金は両立して積み立てできないため、会社員の方は基本的には加入できません。

  • iDeCo(個人型確定拠出年金)

公的年金とは別で民間企業が運営する年金システムです。

ご自身で元金となる掛け金を拠出し、国内外の株や債券を購入しその利回りを貯蓄し、運用をしながら老後の資産を形成します。

このように、国民年金以外の任意年金に加入することで、将来の受給額を増やすことが可能です。

自営業者の年金問題を解決?リゾートバイトとは

『老後2000万円問題』が社会的に注目されることからもわかるように、多くの方が将来に金銭的な不安を感じています。

金融審議会の発表では、65歳の無職世帯が年金のみの収入で生活した場合、毎月5万円も赤字になると見込まれています。

金融審議会「高齢社会における資産形成・管理」(15項と21項より)

特に、国民年金のみに加入されている自営業の方で、老後資金に不安を感じている方は多いのではないでしょうか?

そんな問題を解決する1つの手段としてリゾートバイトという選択肢がおすすめです。

リゾートバイトとは、主に全国各地のリゾート地にあるホテルなどの施設で、住み込みで働く働き方です。

リゾートバイトとは?

リゾートバイトには様々なメリットがあり、自営業の方におすすめできる点が豊富に存在しています。

リゾートバイトのメリット

  • リゾートバイトのほとんどが契約社員

リゾートバイトの雇用形態はその殆どが契約社員です。契約社員は厚生年金や社会保険への加入ができ、リゾートバイトでお金を稼ぎながら厚生年金の積み立てを並行して行うことができます。

リゾートバイトの社会保険について更に詳しくまとめた別記事は、こちらからご覧ください!

  • リゾートバイトは無料の寮付き・光熱費無料の求人がほとんど

無料の寮付き求人で働くことにより、家賃を削減できます。また、光熱費が無料の求人や、賄いがついてくるお仕事もあり、出費を大幅に減らすことが可能です。結果的に手元に残るお金が多いため、貯金をしやすい働き方としても知られています。

リゾートバイトが貯金しやすい理由などについてまとめた記事はこちら

  • 自営業の閑散期に合わせて働ける

ご自身のお仕事に繁忙期や閑散期が存在する方は、自営業の閑散期に合わせて空いた時間に働くことができます。 リゾート地では繁忙期と閑散期がある職場が多く、夏に自営業が落ち着いているのであれば南の沖縄にリゾートバイトへ、冬に自営業が閑散期となれば温泉地や北の北海道へといった働き方が可能です。

前述した様に、リゾートバイトには自営業者にマッチするメリットが豊富に存在しています。

まとめ

ここまで自営業の年金額や種類をご紹介してきました。

自営業者に加入が義務付けられている年金は、国民年金の1つしかありません。

ご自身の老後プランに合わせて任意加入型の年金に加入したり、リゾートバイトのお仕事を通して厚生年金の加入期間を増やすなど、幸せな老後に向けた年金対策をしてみてはいかがでしょうか。

この記事書いた人

株式会社ミナレット

大谷 ペン

WEBマーケティング/ドラマー/β STAND
ザ・ラヂオカセッツ/黒猫CHELSEA/FAIRYBRENDA
町田直隆

参加実績
株式会社グッドマンサービス/株式会社TOASU(学研グループ)/キレートレモン Facebookページ/ぐるなび「接待の手土産」/アクサダイレクト「ペットの便利帳」