初めてリゾートバイトに行く方は、慣れない土地で初めての職場という環境になると思われます。リゾートバイトでは宿泊業に従事することが多いですが、全くの未経験の方も少なくありません。
接客業という大きな括りでは経験があるという方もいますが、業種や職場によっても働き方や雰囲気など違いは多くあるでしょう。
その中には人間関係も含まれてくるなど、単にリゾートバイトを一括りに考えることは難しいと言わざるを得ないのが現実です。
リゾートバイトの現実とは?実際の働き方や休日などを解説
リゾートバイトと聞くと、リゾート地でのキラキラした毎日を思い浮かべるでしょうか?それとも過酷な労働を想像するでしょうか?それぞれが持つイメージによって違いがあると思いますが、今回はリゾートバイトの現実をご紹介していきます。
目次
リゾートバイトの実際の働き方
基本は週5日・1日8時間勤務
派遣社員として働きに行くので、週40時間がベースと考えて良いでしょう。ただし、繁忙期の場合は残業が多く、反対に閑散期には中抜けシフトとなる場合もあります。
中抜けシフトとは、フロントを例に出すと、朝のチェックイン時は働いて、暇になる昼間は休憩、夕方のチェックアウト時に再び出勤という形です。
1日拘束されているのと変わらない状況にありながら、給料が発生するのは働いている時間だけになってしまうので、不満を聞くことも少なくありません。
リゾートバイトの現実の休日
休日については、働いている場所やシーズンなどによっても過ごし方が変わると思われます。リゾートバイトで人気の高いスキー場バイトの場合、リフト券や用品レンタル無料などの特典がついていることが多く、休日はスキー場で過ごすケースが多いでしょう。
リゾート地は山奥など周辺に何もないエリアも少なくないので、レンタカーを割安で借りられる特典が付いている施設もあります。
車なのか、電車なのか、バスなのか、移動手段はそれぞれですが、周辺の観光スポットを巡るのもリゾートバイトの休日の現実的な過ごし方と言えるでしょう。
また、期間が長くなれば寮で過ごすことがほとんどというのが、より現実的な休日と言えるかもしれません。
リゾートバイトの稼ぎの現実
リゾートバイトは時給なので、高時給で長い時間を働けば、その分稼ぐことが可能です。月30万円以上稼ぐことも不可能ではありません。
ただしボーナスがないので、年収で換算すると単純に12を掛けるのみとなります。物凄く高収入という話ではありませんが、現実的に暮らしていくのに十分な稼ぎはあると言えるのではないでしょうか。
貯金額は普通に働くより多い
リゾートバイトの特徴として住み込みで働くということが基本になっている点が挙げられます。普通に働く場合、給料から毎月家賃や光熱費、食費など固定費の支出があるでしょう。
リゾートバイトの場合、寮費・光熱費・食費無料という求人も少なくありません。雑費等で使い過ぎなければ、必然的に貯金できる額は多くなります。
リゾートバイトに行く人の中で、夢のために資金を貯めたいという人が多くいるのも、高収入だからではなく、貯金を多くできる仕組みがあるからというのが大きな理由になっていると思われます。
リゾートバイトの貯金について知りたい方は、別記事「リゾートバイトは貯金が貯まる!?実際の貯金額も公開!」にて詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
リゾートバイトを続けることが現実的ではなくなるケース
リゾートバイトの良いところばかりではなく、現実的に続けることが難しくなってしまうケースも存在します。
全ての人に当てはまるものではありませんが、負のスパイラルにハマってしまうことも十分に考えられます。
イジメにあう
人間関係は職場ごとに違いがありますが、何かのきっかけでイジメにあってしまうこともあるかもしれません。
相手にイジメているという感覚がない場合もありますが、やられている本人がどう感じているかが最も重要になるのではないでしょうか。
こういったケースでは無理に我慢してしまうことはよくないので、まずは派遣会社の担当に相談することをオススメします。
目標を達成した
「夢のために100万円貯める」など、次のステップのためにリゾートバイトをしている人は、目標を達成した時点で次のステップへと行くのが現実的な判断と言えるでしょう。
リゾートバイトは職場が肌にあった場合、居心地も良く様々な出会いや刺激があるので、そのまま続けることも不可能ではありません。
初めから目標を掲げて参加した方は、目標達成のタイミングがリゾートバイトを辞める時になるでしょう。
正社員になる
一生リゾートバイトを続けていくと考えている人は、いるかもしれませんが多くはないと思われます。
どこかのタイミングで自分の人生の新たな一歩を踏み出す必要があり、正社員として就職をするためにも、あまり年齢を重ねてからは不安も多いでしょう。
リゾートバイトで働いた施設にそのまま正社員登用されるケースもあるので、何も予定がない人はまず目の前の仕事を一生懸命することで、正社員の道も開けるかもしれません。
リゾートバイトをするメリット
実際にリゾートバイトを経験した人たちが感じたメリットをいくつかまとめてみました。働く環境にもよりますが、リゾートバイトが良い体験となった人たちの実際の感想です。
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価値観が変わった
これまで関わったことのない人たちと関わることができました。これまでバイトしかしたことがなく、関わるといっても20代〜30代くらいの人たちでしたが、リゾートバイトでは50代の役職ある方にも教われました。社会人になる前に一歩先にレベルの高いことを知れて良かったし、仕事への考え方が変わったと思います。
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外国の友達ができた
働いていたホテルには外国の方が沢山いて、友達も沢山できました。友達が帰国した後に結婚式に呼ばれ、現地まで行って参列したこともあります。英語が得意なわけではありませんでしたが、向こうは日本語が上手だったのでコミュニケーションも問題なかったです。
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正社員になれた
元々リゾートバイトスタッフとして働いていた施設に正社員として就職しました。前の会社を退職して次の就職までのつなぎ程度に考えて始めたんですが、就職することとなり人生が変わったと思います。完全に移住することにもなりましたが、リゾートバイトで1年住んでいたので特に抵抗もなく決断することができました。
リゾートバイトで現実的に生活していく方法
リゾートバイトは社会保険にも加入でき、収入面でも大きな問題はないので、生活は十分にしていくことが可能です。
働いている施設によりますが、繁忙期以外はリゾートバイトスタッフを必要としていないなどの場合、全国を転々としながらの生活になると思います。
そういった環境を楽しめる方は、前述したように貯金も多くできるので、生活は可能と言えるのではないでしょうか。
リゾートバイトの福利厚生については、別記事「リゾートバイトの福利厚生はこれだ!」にまとめてあります。ぜひご覧ください。
リゾートバイトで一生生活できる?
一生となると懸念点が多く出てくるかもしれません。価値観にもよりますが、社会的な信用が高いとは言えず、結婚や子どもについてなども難しさがあります。
リゾートバイトの求人自体はリゾート地がなくならない限りあると思いますが、歳を重ねても管理職に移行する可能性はほぼないなど、体力的にも厳しくなってくることが予想されます。
稼ぎの面では続けていくことに心配はありませんが、プライベートや将来的なことを考えると一生続けていくのは、多くの人にとっておすすめできるものではないかもしれません。
まとめ
リゾートバイトの現実として浮かび上がってきたことは、人生の一時期チャレンジしてみることは有意義なことだが、一生の仕事としては難しいということでした。
リゾートバイトで居心地が良かった場合、正社員登用という道も施設によってはあるので、ずっと働き続けたい場合には、そういった道を選択するのも良いと思います。
また、ネット情報を見るだけではリゾートバイトの現実は分からない部分も多くあるのではないでしょうか。
今回のように記事として紹介しているものもありますが、気になる方は派遣会社に電話をして担当スタッフに聞いてみることをオススメします。
担当スタッフの言うことが全て合っているわけではないかもしれませんが、よりリアルな情報を得ることはできるでしょう。
貯金の面など得することも多いリゾートバイトですが、住み込みで一定期間働くなどリスクも小さくありません。
ネットで情報を調べてから、まとめた質問を派遣会社の担当スタッフにぶつけてみるなどで、できるだけ現実的な情報を得られるようにすると良いと思います。
この記事書いた人
株式会社グッドマンサービス
マーケティング部 山口