「そもそも住民票って何？」普段から頻繁に使うものではないので、「住民票について詳しく知っている！」という方は少ないかと思います。

住民票とは、「住民の居住関係を公に証明するもの」のことを指します。 住民票の写しには、氏名・生年月日・性別・住所・住民となった年月日・届け出日および従前の住所等の個人情報が記載されています。

住民基本台帳法では、「住所の異動があった場合は転出・転入の手続きをすること」と定められており、 住民票を移すことは義務であると言え、違反した場合は過料を科されることもあります。

つまりリゾートバイトをする際に「住所の異動があった場合」とは、具体的にどういう事を指すのかということが重要になってきます。

住所の定義として、「民法第２２条 各人の生活の本拠をその者の住所とする」とあるように、生活の拠点が住所であると言えます。

短期間の住み込みといった一時的な転居や、進学・単身赴任で定期的に実家に帰るなど、生活拠点が変わらない場合は、住民票異動を行わない正当な理由として認められるため、リゾートバイト時には住民票の異動の必要がありません。

一般的にも一年以上住む予定の場合にその場所が住所と認定されるため、一年以上住む予定が無ければ、住所変更したとはみなされず住民票の異動も必要ないと言えます。

リゾートバイトはその殆どが長くても3ヶ月契約の為、殆どの場合住民票の異動は必要ないと言えます。逆に言えば、一年以上の契約期間の場合は住民票の異動が必要です。

一般的な郵便物に関しては郵便局で転送届を提出すれば、指定の転送先に転送することができる為、リゾートバイト前に手続きをしておきましょう。勤務先の寮等に転送してよいかは、予めスタッフさんに確認しておくと良いでしょう。

記事冒頭で申し上げた例外にも当たりますが、住民票を移さないとできなくなってしまう（住民票所在地に戻らないとできない）ことがあります。

代表的には郵送先が住民票所在地に限られており「転送不要」で送られてくる物の受け取りがこれに該当します。リゾートバイト就労期間中に下記項目で、ご自身に関りがありそうなことがあれば、前もって対策・確認しておくと良いでしょう。

運転免許証の更新のお知らせは住民票所在地に届きます。免許更新期限の前後1ヶ月以内であれば、住民票所在地の免許センターや指定警察署等で更新できます。

運転免許をお持ちの方は、リゾートバイトに行く前に更新期限を確認して、更新期間内に更新できるようなスケジュールを組みましょう。

クレジットカードの受け取りは原則本人しかできず、自宅で受け取ることが殆どです。簡易書留等の方法で送られてくるため、受け取れない場合は再配達となってしまいます。こちらも就労期間を確認して、配達と被らないようにしましょう。

こちらも住民票所在地に郵送されてきます。銀行振替にも設定できるので、その他引き落としや振替が可能なものは極力設定しておきましょう。

選挙は住民票所在地での参加が原則です。不在者投票を活用すればできないこともないですが、手間がかかるためおすすめしません。

マイナンバーカードがあればコンビニ等で取得が可能な書類もありますが、窓口へ赴かないと手に入らない書類もあります。窓口でないと行えない手続きもあるため、必要な手続きや書類は予め確認しておきましょう。

確定申告は住民票所在地の税務署で行うことが原則です。
こちらも「e-Tax」を利用すれば勤務地からの手続きが可能ですが、マイナンバーカードを使う場合はカードリーダが必要になったり、不明点を窓口で訊けない等、不便なことがあるため注意が必要です。

前述したとおり、一年以上新しい住所に住む予定であれば住民票を移すべきですが、1年以上の長期のお仕事の募集は稀です。

前項の制限を見て、「面倒なので住民票を移してからリゾートバイトへ行きたい！！」と思った方もいらっしゃるかも知れません。

ただ、一年以上住む予定が無い場所に住民票を勝手に移すことはお勧めしません。どうしても移したい場合は、スタッフさんにその旨を相談してみるのが良いでしょう。

今回はリゾートバイトへ行く際の、住民票の異動の必要性についてご紹介してきました。長期間、自宅を開ける際には「そういえばあの手続きはどうなってるんだろう？」等、心配事はなるべくクリアにしてから、向かいたいものですよね。

心配事は持ち込まずに、仕事や休日の観光等に思う存分集中して、素敵なリゾートバイトライフを送れるといいですね。