まず、住み込みの仕事とは寮付きの仕事のことを指します。自宅から通うのではなく、就業先の企業が用意した寮に住み込んで働くスタイル全般が住み込みの仕事です。

工場勤務や宿泊施設など、職種はさまざまなものがあります。特徴としては、寮がついていることで働くエリアを問わない点です。通常であれば、自宅から通える範囲が仕事選びのポイントになるかと思います。

住み込みの場合、勤務地のそばに寮が用意されているので、働くエリアを気にせず仕事探しが可能です。

住み込みの場合、同僚と共同生活になる場合や自宅と職場が同じ場所にあることで、仕事とプライベートの境界線が曖昧になってしまうなど、プライバシーの面で問題を抱えるケースがあります。

このような環境に感じてしまうと、仕事以外の時間にもリラックスして過ごすことが難しくなり、常にプレッシャーを感じながら生活することになりかねません。このように、適切な休養が取れていない状況になると、精神的、肉体的な健康問題を引き起こす可能性が高まります。

２人以上で相部屋になる場合や、共用スペースを自由に利用できない、Wi-Fiの環境が良くないなど、寮の環境によって問題を抱える場合があります。また、単純に寮が汚い・不衛生な環境という場合も考えられるでしょう。

例えば、個室寮も存在しますが、相部屋になるケースもあり、同居人との相性が悪い場合はストレスの原因となります。キッチンなど共用スペースになっている寮では、独自のルールがあり自由に使えないなんてことも・・・住み込みの仕事では、仕事以外の生活面も考慮しておく必要があるでしょう。

多くの場合、勤務先の近くに寮があり、併設されている場合も少なくありません。そういった理由から、休日出勤や急な人員不足の際に、真っ先に連絡が来てしまう可能性が高まります。同様に、残業も気軽に頼まれてしまうことが考えられるでしょう。

ただでさえ、知らない土地に働きに来ていることで不安が募りやすい状況なので、予測のつかないシフトには気をつけたいところです。

仕事をする条件で住み込んでいるので、仕事を辞めるときは引っ越しもセットで行う必要に迫られます。実家などに戻れる人はあまり大きな問題になりませんが、行き先にあてがない人にとっては切実な問題です。

仕事内容や人間関係など、行ってみなければわからない点が多い住み込みの仕事ですが、よくない状況でも辞めることができないということになってしまう可能性もあります。

全国どこでも働けることは、住み込みのメリットと言えるでしょう。例えば、沖縄や北海道などリゾート地で働くことで、休日には観光を楽しみながら働くことも可能です。

また、移住を検討している人にとっては、本格的な移住の前のプレ的な感覚で働いてみることもできます。実家や元々一人暮らしをしている家を残しておくなど、戻る場所がある人は、期間限定など気軽に働き始めることもできるでしょう。

多くの場合、通常の一人暮らしより家賃が安価に設定されています。場合によっては、食事や水道・光熱費などもお得に生活できるケースがあるでしょう。

毎月の固定費が削られることで、収入に対する貯金額は自ずと増えていくことになります。支出が減るということは、自分次第で毎月多くのお金を貯めていくこともできるかもしれません。

仕事での拘束時間は、就業時間以外に通勤、退勤の時間も含まれます。職場の近くに住めることで、朝ゆっくり出発することができ、仕事終わりに自分の時間を長く確保することができるでしょう。

少しの時間かもしれませんが、毎日のことなので結果的には大きなメリットと言えるかもしれません。

地元を離れて住み込みで働く場合、初めて出会う人たちの中に飛び込むことになるでしょう。良い関係性を築くことができれば、長く付き合える友人や尊敬できる先輩などに出会えるかもしれません。

同じように住み込みで働きに来ている同僚もいるはずで、仕事以外の時間を過ごす仲間とも出会いやすいと言われています。

結論としては、住み込みの仕事はおすすめできると言えます。ただし、やめておくべき理由がどうしても辛いと感じそうな方はやめておくべきでしょう。

その上で、住み込みの仕事がおすすめできる理由として、やめておくべき理由を回避する方法が考えられる点が挙げられます。デメリットを回避して、メリットを得ることができるのであれば、おすすめするべきだと言えるでしょう。

もちろん、必ずデメリットを回避できる方法があるわけではなく、回避しきれないケースも考えられます。住み込みで働くかの最終的な判断は、ご自身でよく判断をするしかないと言えるかもしれません。

長時間勤務や連勤、残業などが多くない求人に限定して仕事探しをすると良いでしょう。さらに、個室寮の就業先を見つけられるとプライバシーの問題の多くを解決できるはずです。

早朝出勤で夜まで働く、休みがないなどは、仕事とプライベートの境界線を曖昧にする大きな要因となります。相部屋で四六時中同僚と過ごすことも同様の問題を引き起こす要因の一つになるかもしれません。

就業時間、日数を控えめにすることで収入面が見劣りする可能性はありますが、それでも一定の額を稼ぐことは可能だと思います。

まずはプライバシーの問題同様に、個室寮を条件に仕事探しをすることをおすすめします。加えて、派遣会社や就業先の企業に寮の環境について確認しておくと良いでしょう。

衛生面などは実際に見るまでわからない点も多いことは事実ですが、気になる方はできるだけ詳細に担当者に確認を取ることが大切です。

シフト面での問題が起きてしまいがちなので、住み込みで働く人が多い就業先を探すと良いでしょう。住み込みの人員が少ない職場だと、どうしても急な人員不足の場合などに白羽の矢が立ってしまう立場になってしまいます。

同時期に多くの人数を募集している、またはすでに多くの住み込みの人員が働いている職場に狙いを定めて探してみると効果的です。

この問題については、帰る場所をあらかじめ用意しておくことが大切です。住み込みで働き始めて最初の1ヶ月は元々住んでいた家の契約を続ける、または実家にいつでも戻れるように話をしておくなどが考えられます。

職場がどうしても合わない場合に無理をして働き続けなければいけない状況そのものがストレスを増幅させてしまうかもしれません。帰る場所がある安心感がギリギリまで頑張ってみる原動力にもつながるでしょう。

住み込みで働くならリゾートバイトがオススメです。リゾートバイトとは、日本全国のリゾート地に住み込みで働く仕事のことを指します。主に宿泊施設の求人を扱っており、職種は宿泊施設で求められる仕事全般で募集が行われています。

リゾートバイトでは、3ヶ月程度の期間限定の契約で働き始める人が多く、気に入った場合は期間を延長して年単位で働くケースも少なくありません。リゾート地での仕事になるので、休日や空き時間の遊びも充実するでしょう。

20台の若い層が中心になっていますが、40代、50代のスタッフも増えてきており、興味がある人はまず派遣会社に連絡をしてみることがおすすめです。家賃、食費、水道・光熱費無料の求人も豊富にあり、求人も年間を通して充実しています。

住み込みの仕事について、「やめとけ」などといったネガティブな噂話がありますが、目的によっては有効な働き方と言えます。ネガティブな部分も確かに存在しますが、準備や仕事の選び方によって回避することも可能です。

全てが整った仕事を見つけることは難しいかもしれませんが、優先順位をつけて判断していけば条件の良い職場に巡り合うことも不可能ではありません。

住み込むことによって、家賃などの固定費で得をすることができ、通常よりも短期間で貯金額を増やしていくことができるので、期間限定と考えて働くことが良いと思います。今回ご紹介したリゾートバイトなど、リゾート地でキラキラした働き方も選択肢に入れてみるのも良いのではないでしょうか。

住み込みでの仕事を検討している方は、今回の情報を参考にお仕事探しをしていただけると幸いです。