離島ビジネスには、その土地ならではの特徴を活かした様々な収益モデルが存在します。主に観光関連ビジネス、第一次産業、そしてデジタルを活用した新しいビジネスモデルが中心となっています。
これらのビジネスモデルに共通するのは、離島という特殊な環境を逆手に取り、その独自性を強みに変えている点です。特に近年は、複数の収益モデルを組み合わせることで、より安定した経営を実現する事例が増えています。
離島で儲かる仕事~新しい働き方と可能性を徹底解説~

近年、在宅ワークの普及に伴って、場所を選ばずに働ける人が増えたこともあり、離島などの生活環境でも暮らしていける人が増えています。しかし、離島での生活に憧れを持ちながらも、収入面での不安から踏み出せない方も多いのではないでしょうか。この記事では、離島ならではの特徴を活かした収益性の高いビジネスモデルと、成功のための具体的なアプローチ方法を詳しく解説します。
目次
離島ビジネスの主要な収益モデル
観光関連ビジネス
民宿やゲストハウスの経営が代表的な収益モデルです。特に体験型のアクティビティを組み合わせることで、より高い収益を見込むことができます。
長崎県の小値賀島では、DMO(観光地域づくり法人)による観光を軸とした島内産業の振興により、雇用創出にも成功しています。
また、古民家を活用した宿泊施設の運営や、エコツーリズムなど、その島ならではの特色を活かした観光ビジネスも収益モデルの一つです。
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観光施設運営の例
民宿・ゲストハウスの経営(年間収益1,000万円以上も可能)
体験型アクティビティの提供
エコツーリズムの企画運営
島内ツアーガイド事業 -
飲食・物販の例
島の食材を活かしたレストラン
特産品販売所の運営
土産物店の展開
第一次産業
多くの離島で漁業と観光業を組み合わせた新しい形態のビジネスが注目されており、日間賀島では、漁業と観光業の連携により地域経済の循環を生み出すことに成功しています。
また、愛媛県の岩城島では、地域資源のブランド化により、付加価値の高い商品開発を実現しています。
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農業分野の例
希少価値の高い農作物栽培
オーガニック農法による差別化
観光農園の運営
農産物の加工品開発 -
漁業分野の例
高級魚の養殖事業
釣り船の運営
水産加工品の製造販売
海藻類の養殖
デジタル技術を活用した新しいビジネスモデル
離島のデジタル環境整備により、IT企業の誘致や、リモートワーカーの受け入れなども可能になってきました。鹿児島県与論島では、光通信環境を活用した企業進出の事例があります。
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リモートワーク関連
IT関連事業:
プログラミング開発
Webデザイン
デジタルマーケティング
オンラインコンサルティング
コワーキングスペース事業:
ワーケーション施設の運営
シェアオフィスの提供
オンラインイベントの企画運営 -
EC事業の展開
オンラインショップ:
特産品のD2C展開
サブスクリプションモデルの構築
越境ECによる海外展開
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地域資源を活用した六次産業化
商品開発と販路開拓
離島の特産品を活用した商品開発は、高い利益率を実現できます。
加工品開発:
特産品を使用した加工食品
コスメティック製品の開発
工芸品の製造販売
ブランディング戦略:
ストーリー性のある商品展開
島のブランド価値向上
SNSを活用した情報発信
成功のための重要ポイント
離島でビジネスを成功させるためには、地域との連携構築が最も重要な要素となります。地域コミュニティとの良好な関係なくしては、持続可能なビジネスの展開は困難です。
特に、地域住民との信頼関係構築には時間をかける必要があります。地域の行事や活動に積極的に参加し、地域の課題や要望を理解することから始めることが大切です。
また、地元企業とのパートナーシップも重要な成功要因です。既存の事業者との競合を避け、むしろ協力関係を築くことで、win-winの関係を構築することができます。
例えば、地元の漁業者と連携して観光プログラムを開発したり、農家と協力して特産品の開発を行うなど、地域全体の価値向上につながる取り組みが求められます。
行政機関との協力体制も欠かせません。多くの自治体では、離島振興のための様々な支援制度を用意しています。
地域おこし協力隊制度や創業支援補助金、農林水産業関連の助成金など、これらの支援制度を効果的に活用することで、初期投資のリスクを軽減することができます。
情報発信力の強化
離島という地理的なハンディキャップを克服するためには、効果的な情報発信が不可欠です。SNSやWebサイトを活用し、離島ならではの魅力を継続的に発信することで、認知度向上と需要創出につなげることができます。
資金面での計画的な管理
季節変動の大きい観光業や第一次産業では、年間を通じた収支計画の立案が重要です。オフシーズンの収入確保や、運転資金の確保など、長期的な視点での財務管理が必要となります。
人材の確保と育成
離島では人材不足が深刻な問題となっていますが、UIターン者の受け入れや、地域の若者の育成など、計画的な人材戦略が求められます。特に、専門的なスキルを持つ人材の確保は、ビジネスの成長に大きく影響します。
成功事例と具体的な収益モデル
離島での成功事例として、鹿児島県の甑島で展開されているアイランドカンパニーの取り組みが注目されています。同社は商店、農業生産加工、宿泊運営、通販事業、デザインワークなど、17の事業を展開しています。
特に注目すべきは、島内の無人販売所からスタートし、その後島外のマルシェでの販売へと展開を広げた点です。さらに、観光客の需要に応える形で実店舗「山下商店」を出店し、観光スポットとしても機能させることで、収益の安定化を実現しています。
日間賀島では、漁業と観光業を効果的に連携させることで、地域経済の循環を生み出すことに成功しています。通常は漁業利用されている湾を、夏期には「サンセットビーチ」「サンライズビーチ」として観光客向けに活用するなど、季節に応じた柔軟な資源活用を行っています。
愛媛県の岩城島では、地域資源のブランド化による成功例が見られます。「青いレモンの島」として商標登録を行い、関東圏の百貨店を主な販売先として展開。
さらに、規格外レモンの加工品開発や、ジャム・スイーツ類・酒類の製造販売など、商品の多角化により安定的な収入源を確立しています。
これらの事例に共通するのは、地域資源を活かしながら、段階的に事業を拡大し、複数の収入源を確保している点です。また、観光業と第一次産業を効果的に組み合わせることで、より安定した経営基盤を構築しています。
将来性と展望
離島ビジネスの将来性は、社会の価値観やライフスタイルの変化とともに、ますます高まっています。特にコロナ禍を経て、働き方や生活様式が大きく変化したことで、離島ビジネスには新たな可能性が広がっていると言えるでしょう。
まず、ワーケーションの普及は、離島ビジネスにとって大きな追い風となっています。企業がリモートワークを積極的に導入し、従業員の働く場所の自由度が高まったことで、離島での長期滞在型のビジネス需要が増加しています。
実際に、長崎県の壱岐島では、IT企業のサテライトオフィス誘致に成功し、新たな雇用創出につながっています。
次に、地方創生への注目度の上昇も、離島ビジネスの発展を後押ししています。政府による地方創生施策の強化により、離島振興のための支援制度も充実してきています。
特に、若者の地方移住への関心が高まっており、離島での起業や事業承継の機会も増加傾向にあります。
インバウンド需要の回復も、離島ビジネスの成長要因となるかもしれません。日本独自の島文化や自然環境は、海外からの観光客にとって大きな魅力となっています。
サステナブルツーリズムへの関心が高まる中、離島の環境に配慮した観光開発の可能性が広がっています。
さらに、デジタル化の進展は、離島のハンディキャップを大きく軽減する可能性を秘めています。オンラインショップの普及により、離島からでも全国、さらには世界に向けて商品を販売することが可能になっています。また、5G通信の整備により、より高度なデジタルサービスの提供も視野に入ってきています。
離島で確実に稼ぐならリゾートバイトがおすすめ
離島で稼げる仕事や、稼ぐためのポイントをご紹介してきましたが、まず離島に移住をすることが大きなハードルとなるのではないでしょうか。
元々、離島に縁もゆかりもなく、憧れだけがある人などは、どの離島に移住するべきかを定めることにも時間がかかるでしょう。
そんな時に、リゾートバイトを活用すると、離島での住み込みの仕事が豊富にあります。寮費・水光熱費が無料で、食事も最低限の費用で提供される施設が一般的で、支出を抑えられることで貯金を貯めるのにも最適です。
リゾートバイトは、1ヶ月〜3ヶ月程度の契約で働く事が多く、気になる離島に短期間移住体験をする事ができ、離島でビジネスを始めるための準備段階には良いのではないでしょうか。
また、「稼げる」と感じる金額が人それぞれ違うと思いますが、都市部で通常のアルバイトなどをするよりも、離島でのリゾートバイトの方が稼げる場合が多いです。
離島で稼げる仕事としても、リゾートバイトは選択肢に入るかもしれません。
この記事書いた人
株式会社グッドマンサービス
マーケティング課 山口
