旅行が好きな方は多くいると思いますが、「旅行に行きたいけどお金がない」「お金はあるけどスケジュールが取れない」などの問題から、好きな時に好きな場所に行ける人は少ないと思います。

そこで考えられるのが、「旅をしながら働く」という選択肢です。さらに、各地を飛び回りたいと思うと、正社員ではなくアルバイトまたはパートのような働き方が考えられます。

ただし、そんな都合の良い仕事があるのでしょうか。旅をしながら働ける主な仕事を次章にまとめてみました。

旅といえばリゾート地が一番に思い浮かぶ人は多いのではないでしょうか。リゾート地にいはホテルなどの宿泊施設を中心に、働く場所が豊富にあります。

チェックインやチェックアウトの対応を中心に、施設案内や観光情報の提供など、お客様との直接的なコミュニケーションを担当します。特に深夜時間帯は「ナイトフロント」として、施設全体の管理も任されます。施設の顔として重要な役割を果たすため、丁寧な接客マナーが求められます。

朝食や夕食の配膳、オーダー受付、テーブルのセッティングなど、食事に関する一連のサービスを提供します。バイキング形式の場合は、料理の補充や会場の清掃なども担当します。お客様の満足度に直結する重要な業務です。

客室の清掃やベッドメイキング、アメニティの補充など、快適な滞在環境を整える仕事です。特に高級ホテルでは細かな気配りが求められ、清掃の質が施設の評価に大きく影響します。

アクティビティは、自然豊かな場所にあるので、旅をしながら働くにはうってつけと言えます。インストラクター系はスキルが求められますが、そのほかの仕事は未経験でもできるものが多いのでご安心ください。

夏季を中心に、シュノーケリングやダイビング、ジェットスキーなどのマリンアクティビティの指導を行います。お客様の安全管理が最優先となるため、関連資格の取得が必要な場合もあります。

冬季限定で、リフト係やゲレンデパトロール、レンタルショップスタッフなどの仕事があります。多くの場合、リフト券が無料で提供され、オフの日にスキーやスノーボードを楽しむことができます。

旅先のレストランや売店のスタッフとして働くことも良いかもしれません。未経験から始められるものも多くあります。

朝食や夕食の調理補助、食器洗い、食材の仕込みなどを担当します。経験がなくても始められる職種ですが、衛生管理の知識は必須となります。

施設内の売店やお土産コーナーでの接客や商品管理を行います。地域の特産品について知識を持つことで、よりお客様のニーズに応えることができます。

旅好きの方は、趣味を活かして観光施設で働くことも考えられます。その土地により詳しくなれるメリットもあります。

観光地での案内業務や、チケット販売、施設の説明などを担当します。地域の歴史や文化に関する知識が求められ、外国人観光客への対応も増えています。英語などの語学力があれば、より多くの機会が得られます。

季節ごとの祭りやイベントの運営補助、会場設営、来場者の案内などを行います。短期間の仕事が多いため、複数の地域のイベントを掛け持ちすることで、様々な地域を巡ることができます。

観光地だけでなく、全国を見て回りたいという人には良い選択肢かもしれません。旅行ではなかなか行かないような農地での経験もおすすめです。

季節の野菜や果物の収穫、栽培管理などを行います。特に収穫期は人手が必要となるため、短期での募集が多くあります。自然と触れ合える仕事であり、農業に興味がある方にはおすすめです。

果物狩りやいも掘りなど、観光客向けの農業体験の案内や補助を行います。接客と農作業の両方の要素があり、幅広いスキルを身につけることができます。

全国どこでもカフェや飲食店はあるでしょう。旅先で仕事を見つけることもできるかもしれません。

観光地や季節限定でオープンするカフェでの接客や調理補助を担当します。海の家やスキー場のレストランなど、季節に応じて様々な場所で働くことができます。

観光地での飲食店スタッフとして、接客や調理補助を行います。特に繁忙期は人手が必要となるため、短期での募集が多くあります。

ここまでご紹介してきたお仕事のほぼ全てがリゾートバイトで掲載されているものになります。リゾートバイトは派遣という形態にはなりますが、短期間の契約で働く事がほとんどで、好きな時に好きな場所へ行くことも容易です。

契約期間は、1ヶ月〜3ヶ月程度が多く、この期間を満了することは求められますが、以降は延長するのか、違う場所へ行くのか選ぶ事ができます。

寮が完備されている事が一般的で、旅先で家を見つける必要もありません。実際に、リゾートバイトをしながら、全国を見て回っているというスタッフも少なくありません。

リゾートバイトでは、生活費を大幅に抑えることができます。多くの施設では寮費が無料または格安で提供され、食費も補助があるケースが一般的です。

光熱費も寮費に含まれることが多く、赴任時の交通費が支給される求人も増えています。例えば、月収20万円の場合、通常の一人暮らしでは家賃や光熱費で8-10万円程度かかるところ、住み込み型なら大部分を貯金に回すことができます。また、観光地での勤務では、施設の利用特典や従業員割引なども充実しています。

リゾートバイトでは、接客スキルや問題解決能力が鍛えられます。リゾート地にあるホテルの一ルウのホスピタリティを学べることで、通常のアルバイトでの経験値を凌ぐ可能性が高いです。

また、新しい環境に繰り返し対応していくために、問題解決能力が常に求められる環境に身を置くことになります。これは、社会人にとっても必須と言える能力です。

旅バイトは、未知の要素が多く、不安も少なくないでしょう。それでも、せっかくのチャレンジをより良いものにしていくためには、事前準備が欠かせません。

1泊2日程度の旅行とは違い、長期滞在をすることになるので、注意すべきポイントやコツも覚えておきましょう。

旅バイトを始めるためには、まず情報収集とそれを元に計画を立てることから始めましょう。専門の求人サイトやSNSなどを使って、できる限りの情報を集める事が重要です。

集まった情報を元に、年間計画を立てれると有意義な過ごし方ができると思います。旅バイトは、季節によって醍醐味が変わるので、事前に計画を立てていないとうまく立ち回ることは難しいでしょう。

また、必要な持ち物や手続き関係も事前に調べておきたいところです。手続きに関しては、住民票の移動など必要ないケースもあるので、わからないことは派遣会社の担当に問い合わせれば教えてくれると思います。

リゾートバイトは、基本的に生涯働き続けるものではなく、短期的な活用がメインになります。年齢を重ねてもお仕事はありますが、選べる幅が狭まってきたり、体力的に厳しくなてくる可能性があります。そのため、長期的なキャリアプランを考えながら、リゾートバイトを活用することをお勧めします。

リゾートバイトで資金を貯めて、開業や留学など次のステップに繋げたり、獲得した接客スキルやホテルでの経験を活かして、ホテル業界で就職を目指すのも良いかもしれません。リゾートバイトは楽しい反面、働き続ける事が難しいので、初めのうちから計画しておく事が重要です。

旅バイトは、単なる収入源としてだけでなく、人生の貴重な経験となります。適切な準備と心構えがあれば、充実した旅バイトライフを送ることができます。

特に若いうちの経験は、将来のキャリアにも大きな影響を与える可能性があります。まずは短期間から始めて、徐々に期間を延ばしていくことをお勧めします。そして、その経験を通じて自分なりの働き方や生き方を見つけていってください。