クローク業務とは~ホテルの顔となる重要な仕事~

クローク業務とは~ホテルの顔となる重要な仕事~

クローク業務は、ホテルやレジャー施設において、お客様の手荷物や身の回り品を一時的に預かり、管理する重要な仕事です。単なる荷物の保管だけでなく、ホテルの顔としてのおもてなしの心が求められる、やりがいのある職種です。今回は、クローク業務の仕事内容や1日の流れ、注意点などをご紹介します。

目次

クローク業務の具体的な内容

お客様の荷物の預かり

クロークの最も基本的な業務は、お客様からの荷物の預かりです。チェックイン前やチェックアウト後の手荷物、レストランやパーティー利用時のコートやバッグなど、様々な荷物を安全に保管します。

預かる際は、番号札を発行し、荷物と照合できるよう厳重に管理します。特に貴重品や壊れやすい物品については、その旨を確認し、慎重な取り扱いが必要です。

荷物の整理と管理

預かった荷物は、番号順に整理し、いつでもスムーズに取り出せるよう保管します。特に大型の荷物や複数の荷物を預けるお客様の場合は、効率的な収納方法を工夫する必要があります。また、長時間の預かりの場合は、定期的な確認も欠かせません。

施設案内と情報提供

クロークスタッフは、施設内の案内役としても重要な役割を果たします。レストランやスパ、会議室などの場所案内はもちろん、周辺観光情報の提供なども求められます。そのため、施設内の様々な情報に精通していることが必要です。

求められるスキルと資質

クローク業務に特別な資格等は必要ありません。ただし、一流の仕事をするためには、いくつかのスキルや資質が求められるでしょう。

まずはコミュニケーション能力です。クローク業務では、年齢・性別・国籍などに関わらずさまざまなお客様との円滑なコミュニケーションが不可欠になります。

丁寧な言葉遣いと適切な距離感を保ちながら、温かみのある接客を心がける必要があり、海外からのお客様への対応では、基本的な英語力があると有利でしょう。

また、お客様の大切な荷物を預かる仕事であるため、高い管理能力と責任感が求められます。混雑時でも冷静に対応し、ミスのない正確な業務遂行が必要です。緊急時の対応や判断力も重要なスキルとなります。

最後に、体力面です。立ち仕事が中心で、重い荷物を頻繁に運ぶため、体力的な負担も少なくありません。その中で、接客と荷物管理をミスなく行う集中力も求められるでしょう。

繁忙期には、お客様が殺到する時間も多くなるなど、体力と集中力を持続させられることは、クローク業務で重要な資質と言えます。

一日の業務の流れ

朝の準備作業(7:00~)

出勤後は、まず保管場所の清掃と整理から始まります。前日からの預かり荷物の確認、保管スペースの確保、案内表示の点検などを行います。また、当日の予約状況やイベント情報を確認し、混雑が予想される時間帯への準備も欠かせません。

午前の主な業務(9:00~)

チェックアウトするお客様の荷物預かりが中心となります。観光や買い物に出かけるお客様も多いため、スムーズな受け渡しと丁寧な案内が求められます。また、到着したお客様の荷物も預かることがあります。

午後の業務(13:00~)

チェックインまでの時間を過ごすお客様の荷物預かりが増えます。また、レストランやスパを利用されるお客様のコートやバッグなども預かります。この時間帯は特に混雑するため、効率的な作業と正確な管理が重要です。

夜間の業務(17:00~)

パーティーや宴会利用のお客様の対応が中心となります。大人数での利用も多いため、混雑時の対応力が試されます。また、深夜まで営業している施設では、終電後の対応なども必要となります。

トラブル対応と注意点

多くのお客様が行き交うホテルの入り口付近で仕事をするため、トラブルの際にお客様から声をかけられる可能性が高いポジションです。

待ち時間や荷物の取り扱いの不満など、クローク業務の質に対してのクレームや、ホテルに何らかの不満や不手際があった場合にも対応を求められる事があります。

特に荷物の紛失や破損などには注意が必要です。預かり時の状態を必ず確認し、記録を残すことや、万が一の事態に備えて、保険への加入や対応マニュアルの整備も不可欠と言えるでしょう。

また、預かった荷物の引き取り忘れや、クローク内での忘れ物への対応も重要です。長期間放置された荷物の取り扱いについては、施設のルールに従って適切に対応します。

クローク業務のメリット

接客スキルや管理能力は、ホテル業界のさまざまな職種で活かす事ができます。将来的な、フロント業務やコンシェルジュなどへのステップアップを目指す方も少なくありません。

また、外国人観光客への対応を通じて、実践的な語学力を身につける事ができます。ホテル業界で働き続ける場合はもちろん、どの業種でも将来のキャリアにおいて大きな強みとなるでしょう。

この他にも、トラブル対応や判断力など、接客の最前線でしっかりと鍛えられるので、社会人としての基礎やスキルを身につけたい人にはおすすめの職種です。

クローク業務で働きたいならリゾートバイトがおすすめ

全国各地のリゾート地にあるホテルなどで働く事が基本となっているリゾートバイトでは、未経験からクローク業務を学ぶ事ができます。

一度は名前を聞いた事があるような一流ホテルでの仕事も豊富にあり、スキルアップをするために絶好の機会と言えるかもしれません。

また、リゾートバイトは寮費が無料で、食事も最低限の費用で提供される施設が多く、給料の大半が手元に残る事が特徴です。

月20万円〜30万円ほど稼げる事が一般的なので、遊びに使いすぎなければ100万円以上の貯金も半年ほどあれば貯まるでしょう。

例えば、語学を学びながら、留学のための資金集めとして働くなどには最適と言えるかもしれません。

まとめ

クローク業務は、単なる荷物預かりの仕事ではなく、ホテルのおもてなしの重要な一端を担う仕事です。お客様の大切な荷物を預かり、安全に管理する責任ある立場であり、高いホスピタリティと細やかな気配りが求められます。

また、様々なお客様との出会いや、チームでの協力体制を通じて、人間的な成長も期待できる職種です。特に若いうちの経験は、将来のキャリアにも大きな影響を与える可能性があります。

クローク業務を通じて得られる経験は、ホテル業界に限らず、様々な職種でも活かすことができる貴重なものとなるでしょう。

この記事書いた人

株式会社グッドマンサービス

マーケティング課 山口

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