リゾート施設の中でも、特にホテルや旅館では職種によって男女比に特徴が見られます。レストランのホール業務やフロント業務は女性の割合が6割を超え、特に接客業務では女性スタッフの需要が高くなっています。一方、キッチンスタッフやベッドメイキング、施設管理などは男性スタッフの比率が高めです。

ホテルや旅館での接客業務で女性スタッフの割合が高い背景には、きめ細やかな対応力や、女性客への配慮が求められるためです。特に旅館では、女性のみの仕事となっている仲居の人気が高く、需要も大きいことが女性スタッフが多い理由として挙げられます。

力仕事が必要な場面や、夜間の警備業務などでは男性スタッフの需要が高まります。また、スキー場や海のレジャー施設では、体力を必要とする業務が多いため、男性スタッフの割合が増加する傾向にあります。

学生アルバイトの場合、男性58%、女性42%と男性の比率が若干高くなります。これは、夏季の海水浴場やウィンタースポーツ施設での短期アルバイトに、男子学生の応募が多いことが影響しています。

一方、社会人の場合は女性51%、男性49%と、わずかに女性の割合が高くなります。これは、リゾートバイトを通じたキャリアチェンジや、ワーケーション的な働き方を選択する女性が増加していることが要因として考えられます。

リゾートバイトの男女比がほぼ均等となっている背景には、男女ともに働きやすい環境が整備されていることが挙げられます。寮施設は男女別フロアが基本となっており、個室や鍵付きの部屋も一般的で、プライバシーへの配慮が行き届いています。

共用スペースも男女別に設けられているケースが多く、気兼ねなく生活できる環境が整っています。また、寮費や食費が無料または低額で提供される制度は、性別に関係なく同じ条件で利用できます。

施設内での食事提供や制服の貸与なども一律で行われており、男女の待遇差がない点も特徴です。シフト制や休暇取得、残業などの労働条件も性別による差はなく、力仕事が必要な場面では機械化や分業制を導入するなど、誰もが働きやすい職場づくりが進められています。

このように、リゾートバイトでは性別に関係なく活躍できる環境が整備されており、それが男女比の均等化につながっています。

リゾートバイトの男女比は、全体としてはほぼ均等ですが、職種や年齢層によって特徴的な偏りが見られます。ただし、この偏りは固定的なものではなく、近年では従来の性別の枠を超えた人材採用も増加傾向にあります。

働く環境も整備され、性別に関係なく活躍できる職場として、リゾートバイトの需要は今後も高まっていくことが予想されます。